引越し作業員の「ひこしお」です。
新生活にはお金がかかりますが、引越し料金の比重はかなりのものです。できることなら引越しの費用は少しでも安くしたいものですよね。
そこで今回の記事では、引越しの料金を安くする方法を10個ご紹介していきます。どれか1つだけでも十分に節約効果を期待できますが、複数のテクニックを駆使すれば、費用を大幅にカットできるはずです。
ここだけの話、筆者は引越し業界で見積もりを取っていた経験もあります。どれも業界人の私が自信を持っておすすめできる方法ばかりを掲載していますので、ぜひご参考になさってくださいね。
引越し一括見積もりサイトを活用して料金を安くする!
引越し料金を安くする上で最も大切なポイントは「引越し一括見積もりサイト」を利用するとことです。このサービスを取り入れることで、確実に料金を安くできます。大変便利なツールなのですが、意外と利用していない方もたくさんいらっしゃる印象を受けます。そここのサービスについて詳細に見ていきましょう。
引越し一括見積もりサイトとは?
引越し一括見積もりサイトとは、同時に複数の引越し業社に一斉に見積もりを依頼できる便利なツールです。
このサイトから見積もりを依頼すると、最大で10社程度から見積もりを受け取ることができます。これなら最安値の業者を簡単に見つけることができますよね。
利用方法もいたってシンプルで、現住所と新住所、荷物量を選択することで、簡単に見積もりを依頼できます。もちろん利用料金は無料です。
引越し料金を安くする切り札的な存在ですので、ぜひ活用してください。
おすすめな引越し一括見積もりサイト!
メジャーな引越し一括見積もりサイトだけでも8つ程度の種類があります。それぞれ特徴が異なりますので、上手に使い分けていきたいところです。
ここでは有力な見積もりサイトを3つご紹介いたしますので、ぜひご参考になさってください。
引越し価格ガイド
引越し価格ガイドは、国内最大級の一括見積もりサイトで、提携引越し業者数・利用者数ともにトップクラスです。
提携引越し業者数はとても重要なポイントで、業者数が多いほど、料金が安くなる業者に出会える可能性が上がると言えます。
また引越し価格ガイドは、最大で10社まで一括見積もりを発注可能です。これまでに3,116万人以上のお客様に利用され、信頼性も抜群のサービスですので、ぜひチェックしてくださいね。
SUUMO引越し見積もり
SUUMO引越し見積もりは、SUUMOブランドが提供する見積もりサービスです。大手企業が運営しているだけあって、信頼性抜群です。
SUUMO引越し見積もりの最大の特徴は、業者との連絡をメールで行える点です。他のサイトを利用すると、引越し業社から電話がたくさん掛かってくる可能性があります。
業者から電話が殺到しては困る!という方でも安心して利用できるおすすめなサービスですので、こちらも見逃せません!
LIFULL引越し
LIFULL引越しは、自分で見積もり依頼する業者を選択できる希少なサービスです。もちろん大手の引越し業社とは提携済みですので、大手に絞って見積もりを依頼したい方には絶好のサービスです。
またLIHULL引越しは、荷物の量を正確に入力することなく一斉見積もりを依頼できます。荷物の入力が面倒に感じている方や、まだ荷物量が確定していない方にもおすすめなサービスですので、併せてチェックしてくださいね。
引越し作業員の「ひこしお」です。引越し料金を少しでも安く抑えたい方にとって「引越し一括見積もりサイト」は必須ツールです。とはいえ引越し一括見積もりサイト[…]
業者との値引き交渉で料金を安くする!
引越し業者と値引き交渉することも、料金を安くする大事なポイントです。交渉のコツさえ掴めば、簡単に値引きを引き出すことができます。
値引きのコツは、複数の引越し業者に見積もりをとり、業者間で価格競争させることです。「A社は〇〇万円と言っていますが、御社はもう少し安くなりませんか?」と言った具体に交渉すれば、あっさりと料金を安くしてくれるものです。
そのためにも上でご紹介した「引越し一括見積もり」は、非常に重要なステップと言えるのです。
無策に「値引きしてください!」とお願いするだけでは、引越し業者から足元を見られてしまいます。しっかりと複数の業者に見積もりを取り、費用を少しでも安くできるように交渉してくださいね。
引越しの荷物を減らして料金を安くする!
引越しの荷物の絶対量を減らすことで、かなり費用を安くすることができます。この章ではその理由や、具体的に荷物を減らす方法をチェックしていきましょう。
荷物の量と料金の関係性!
引越し業社は、様々なサイズのトラックを所有しています。同じ2tトラックでも「ショート」「標準」「ロング」「ワイドロング」といった具合に、たくさんのバリエーションがあります。
引越しでは、お客様の荷物の量に応じて、最適なサイズのトラックを振り分けていきます。このため荷物量が多くなると、使用するトラックのサイズも大型化し、料金が高くなってしまうのです。
これはレンタカーの車のサイズと利用料金をイメージしていただくと分かりやすいですね。
また荷物量が増えることで人員増になると、その分の人件費も発生してしまいます。このように引越し費用は、荷物量と密接な関係があるのです。
引越しの荷物を減らす方法!
それでは引越しの荷物を減らす方法を見ていきましょう。ここでは2つの観点から着目してご紹介していますので、実践できることがないか、ぜひチェックしてくださいね。
自力で運べるものは自分で運ぶ!
冷蔵庫やタンスを自分で運ぶことは現実的ではありませんが、ダンボールなどの小物類は自分で運ぶことができますよね。
ダンボールは小サイズだから節約効果が少ないと思われるかもしれませんが、決してそのようなことはございません。
仮にダンボールを20箱自分で運んだとすると、業界用語で「約100P」程度の荷物減になります。一般的な家族世帯の物量が「約700P」程度ですので、実に1/7程度の削減効果があるのです。こう言われてみると、費用が安くなるイメージが湧いてきますよね。
新居まで車で移動予定の方や、入居までに車で何往復かする予定のある方は、ぜひダンボールなどの小物類だけでもご自分で運搬してみてはいかがでしょうか。
不用な荷物は処分する!
引越しの荷物を減らす方法として、不要な荷物を処分する方法も有力です。何年も読んでいない本や、タンスの中に眠り続けている衣類など、冷静に考えると不要な物はございませんでしょうか。
また引越しを機に、古くなった家電を思い切って処分して新調するのもおすすめな方法です。一見すると費用が増えてしまうように思えますが、家電は経年劣化とともに、いずれは買い替えの必要があります。
どうせ買い直しが必要なら、引越し前に処分して荷物量を減らしてしまった方が、長期目線ではお買い得と言えるのではないでしょうか。
引越しで生じる不要な荷物を買い取ってくれる業者もたくさんございます。不用品がある場合は、買取業者に見積もりだけでも依頼してみてはいかがでしょうか。
引越しの時期を調整して料金を安くする!
引越し予定日に余裕のある場合、その時期を工夫することで、かなり費用を安くすることができます。引越しの時期を1ヶ月遅らせるだけで、大幅に料金が安くなることも珍しくありません。早速この節約テクニックもチェックしていきましょう。
引越しの料金は時期ごとに異なる!
ご存知の方も多いかと思いますが、引越し料金は季節毎に大きく異なります。とはいえ、具体的にどの程度の料金差があるかまでご存知の方は少ないのではないでしょうか。
そこで季節毎の料金変動をチェックしてみましょう。下の表は「SUUMO引越し見積もり」より公開されている料金相場を参考にしたものです。
ご覧の通り、3月の料金が圧倒的に高いことが伺えます。3月は文字通り引越しシーズンですので、業者も強気の値段を提示しやすい背景があるのです。この引越しシーズンによる料金高騰は、4月まで継続していることが読み取れますね。
一方で、転勤シーズンと言われる10月前後は、そこまで料金変動が発生していない点も読み取れます。引越し業界にいる筆者の経験的にも、10月前後に格段と忙しくなる印象はあまりございません。
こちらは盲点になっている方もいらっしゃるかもしれませんので、押さえておきましょう。
時期 | 単身(荷量少) | 4人家族 |
---|---|---|
1月 | 47,189円 | 124,574円 |
2月 | 48,617円 | 129,057円 |
3月 | 58,168円 | 188,056円 |
4月 | 55,010円 | 161,086円 |
5月 | 50,365円 | 131,126円 |
6月 | 50,193円 | 119,801円 |
7月 | 48,053円 | 135,284円 |
8月 | 45,746円 | 134,292円 |
9月 | 49,332円 | 123,822円 |
10月 | 45,989円 | 126,909円 |
11月 | 47,022円 | 120,526円 |
12月 | 45,033円 | 123,888円 |
料金の安い時期に引越ししよう!
引越し料金を安くするためには、料金の高騰する3月・4月を避けて日程を組む方法が有力です。
逆に5月〜2月の間なら、いつでも料金が安くなると言って過言ではありません。上の表では月ごとに若干の料金差異が認められますが、筆者の意見としては、誤差の範囲です。
この程度の料金差異は、この記事でご紹介している節約テクニックで、簡単に覆すことができます。
それでも時期にこだわりたいという方は、1月がおすすめです。引越し業界では「1月は最も暇な月」と言われており、それだけ料金も安くなる傾向があるためです。
ちなみに暇な月としては、6月も挙げられます。ただ梅雨の季節と重なるため、引越し当日に雨が降るリスクが上がります。雨で荷物が濡れてしまっても構わないという方以外は、なるべく6月は避けた方が無難と言えそうですね。
平日に引越しをして料金を安くする!
引越しをする曜日選びも重要なポイントです。引越しの料金は、平日が安く、土日・祝日が高くなる傾向にあります。平日よりも土日に引越しを希望される方が多いため、土日の方が料金が高騰するのです。
そこで引越し料金を安くするためには、平日に作業を依頼することが大事なポイントです。ちなみに平日の曜日までは、特に気にする必要はないかと思います。
土日休みの方でも、平日に有給休暇を申請して引越しする価値は十分にあると言えます。ぜひ曜日の選定も意識してくださいね。
引越しの時間帯を調整して料金を安くする!
引越しをする時間帯の選び方も大切です。引越し当日の時間帯は、大きく分けて「午前便」「午後便」「フリー便」の3つあります。
午前便は、朝の9時頃から作業が開始されます。午後便は、昼〜夕方から作業開始になります。
一方のフリー便は、当日の何時から作業が開始するか直前まで知ることができません。引越し当日に「あと30分程度で伺えますので、よろしくお願いします。」と電話が入り、やっと時間が判明するのです。
引越しの費用は「午前便」「午後便」「フリー便」の順番に安くなります。そこで料金を安くするためには、「フリー便」や「午後便」を活用することがポイントになってきます。
ただしフリー便の場合、夜から作業開始になる可能性もありますので、翌日に影響が出ないか注意してくださいね。
前もって引越しの予約をして料金を安くする!
引越し料金は、直前に申し込むと高く、余裕を持って予約すると安くなる傾向にあります。これは飛行機の料金をイメージしていただけると分かりやすいと思います。
事前予約の目安ですが、できれば3ヶ月前、遅くとも1ヶ月前に予約を入れることで、料金を安くすることができます。
すでに引越し予定日までに時間のない方は仕方ないですが、まだ日数に余裕のある方は、ぜひ「一括見積もりサイト」を通じて、少しでも早く業者と連絡を取るように心がけてくださいね。
荷造り・荷解きを自分で対応して料金を安くする!
荷造りや荷解きを引越し業者に依頼すると、その分だけ料金が高くなってしまいます。荷造り・荷解きの分だけ作業時間が長くなり、また人員を増やす必要もあるため、費用が高騰してしまうのは仕方ありませんよね。
そこで料金を安くするためには、ご自分で荷造り・荷解きをすることも大事なポイントです。
業者に作業を依頼しようと検討されている方は、ぜひご自分で対応できないか再検討してはいかがでしょうか。
引越しの荷造りのやる気が出ないと感じている方がいらっしゃいましたら、『引越しの荷造りのモチベーション不足!やる気を上げる7つのテクニック!』もご参考になさってくださいね。
引越しのダンボールを無料調達して料金を安くする!
ダンボールは盲点になりがちですが、費用を安くする上で軽視できない大切なポイントです。ダンボールの確保を上手に進めることで、より節約効果を高めることが可能です。そこで最後に、ダンボールによる節約術を確認していきましょう。
ダンボールは一定数を越えると有料の可能性あり!
大半の引越し業者は「ダンボールの無料提供」を掲げています。ただ注意点として、無料提供を超えるダンボールが必要になった場合、その分に追加費用が発生する可能性があるのです。
追加ダンボール費用の相場は、1箱あたり200〜300円程度とお考えください。仮に10箱追加になれば、2,000〜3,000円もの追加費用が発生してしまうのです。
この費用はかなり勿体無いですので、上手に節約して、引越し料金をさらに安くしていきましょう。
ダンボールを無料・格安で調達する方法!
ダンボールは引越し業者から購入しなくとも、無料・格安で調達することが可能です。この章では、ダンボールを調達する3つの方法をご紹介していますので、ぜひご参考になさってください。
引越し業社から中古ダンボールをもらう!
引越し業者は、使用済みの中古ダンボールを大量に保有しています。これは以前のお客様の使用済みダンボールの回収サービスを行なっているためです。
この中古ダンボールはゴミ同然ですので、無料で譲渡してくれる可能性があります。そこで見積もりの際に、中古ダンボールを無料でいただけないか交渉してみましょう。
案外と中古ダンボールを無料で提供している業者はたくさんありますので、ぜひ活用してくださいね。
スーパーから無料でダンボールをもらう!
スーパーなどの市販ストアからも、使用済みダンボールを無料で譲り受けることができます。
注意点としては、スーパーのダンボールは、野菜などが入っていた箱が多く、汚れている可能性があります。そこで狙い目として、飲料水やビールの空き箱をいただくことをおすすめいたします。
スーパーに伺う際は、混雑している時間帯は避けて、比較的空いてそうな時間帯にお邪魔するようにしてくださいね。
ホームセンターなどで格安で購入する!
使用済みダンボールは嫌だ!という方もいらっしゃるかと思います。そんな時は、ホームセンターなどで販売されているダンボールを購入する方法がおすすめです。
ホームセンターでは、1箱換算で100〜150円程度でダンボールが販売されています。引越し業者の売値の半額程度で購入できますので、それだけ費用を安くできますね。
ただ注意点として、ホームセンターのダンボールは、引越し業者のものよりも強度に劣ります。そのため本や食器などの重量物は避け、小物などの軽量な荷物を中心に荷造りするようにしましょう。
ダンボールの節約術は『引越しのダンボールは節約できる!無料で調達する方法や注意点を徹底解説!』で詳細にまとめていますので、興味のある方は併せてチェックしてください。
混載便を利用すると料金が安くなる!
これは長距離引越し限定の話になりますが、「混載便」を利用することで、費用を大きく抑えることが可能です。混載便とは、4t・10tなどの中・大型トラック1台に複数のお客様の荷物を積み込み、まとめて運送する引越しスタイルのことです。
混載便は荷物の輸送費用を大幅に減らすことができますので、その分だけ格安プライスで引越しを実現できるのです。この混載便は、主に大都市圏間で行われています。
ただ残念ながら、同じエリア間で混載便を希望するお客様がタイムリーに存在しないと、この格安プランは成立しません。またそもそも混載便を実施していない業者もたくさんあります。
とはいえ、このような値引きテクニックがあるのも事実です。大都市圏間の引越しに該当されている方は、ダメ元でも「混載便」で対応してくれるか交渉してみると良いかもしれません。運が良ければビックリするくらい料金を安くできてしまいますよ。
引越しの料金は誰でも安くすることができる!
いかがでしたでしょうか。引越し料金を安くする10通りのテクニックはご確認いただけましたでしょうか。
引越しの費用を削減する方法はたくさんありましたが、その中でも特に重要なポイントは「引越し一括見積もり」で複数業者に見積もりを取ることです。
このポイントさへ外さなければ、ある程度は満足のいく料金提示を受けられるはずです。加えてその他のテクニックを併用することで、さらに料金を安くすることができます。
それでは引越し料金を最大限に安くして、納得できる価格で契約しましょう!